半襟の装いを上村松園さんに教わる
自宅近所の古本屋さんに立ち寄ったら(呼ばれた?)、また私好みの本と出会った。1993年にBunkamuraザ・ミュージアムで開催されたときの上村松園展の図録。店頭のお買い得コーナーにて300円で購入。
着物を着るようになってから、絵や本、映画などの選び方や好みが変わった。作者に対しては甚だ欠礼ではあるが、私の見どころは着物の着方や着物の描写がメイン。
この絵で注目したのは半襟の出し方。着物の下に収まっていると、下着の一部と見えるが、これはタートルネックのようで、着物の一部、重ね着のよう。
織や染などが着物の命であり醍醐味なのに、半襟はせっかくの着物の良さをマイナスにしているような気がして、長らくアンチ半襟派であった。洋服に関しては節操なく寛大な私なのだが、着物に関してはいちいちあげつらう小姑根性の持ち主である。その矛先は自分にも向かい、なかなか着物を楽しんで着ることができない昨今。今年からは心を広く持ち、半襟初めでもしますか。
五つ紋の無地で白襟も、同じような着こなし。こういう着こなしだと着物の衿も汚れないから良いかも。作者ご本人の写真も掲載されていたが、やはり半襟はかなり着物から出ていた。
☆掲載の絵の画像は上村松園展(1993年開催)の図録から転載いたしました。
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